国際電話2

　　　　　　　　　　　　　　　　≪十月二十二日≫　　　―邇―

　　　電話局から外へ出る頃には、雨が激しくアスファルトをたたいてい　

　　た。

　　幸い、傘を持参していた為大事に至らず、オモニア広場の近くにある、

　　Post　Offise(中央郵便局)に入る。

　　日本からの便りが大使館ではなく、ここに来ているのではと思ったから

　　だ。

　　カウンターまで行き、パスポートを提示すると、中に居る係りの女性が

　　調べてくれるのだ。

　　大使館よりずっと親切だ。

　　　　大使館では、手紙がアルファベット順に置かれていて、勝手に見

　　ろ！と言う態度なのだ。

　　誰でも見れるから、誰でも拝借することが出来る。

　　それの比べて、ここ中央郵便局は女性が一枚一枚手にとって調べてくれ

　　たのには感激してしまった。

　　立地条件も良く、手紙を送るなら、EmbassyよりC.P.Oがずっと良い様

　　だ。

　　しかし、残念ながら誰からも便りは見つからなかった。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＊

　　　　　　　　　　雑誌TIME・・・・・・・40D.R.(≒320円)

　　　　　　　　　　雑誌プレイボーイ・・・120D.R.（≒960円）

　　　　　　　　　　アテネの英字新聞・・・9D.R.(≒72円)

　　　　　　　　　　アエログラム・・・・・8D.R.(≒64円)

　　　　　　　　　　ハガキ・・・・・・・・7.5D.R.(≒60円）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＊

　　　　物価は総じて、日本と同じくらいか少し安いくらいだろう。

　　街を良く知ってみると、一日の生活費は、宿泊費込みで・・・US5弗

　　(1500円)くらいでやっていけそうなのだ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＊

　　　　　　　　　　　　　　≪コレクト・コール≫

　　　　　1、まず、日本へコレクト・コールしたい希望があることをカウン

　　　　　　ターで伝える。

　　　　　2、貰った用紙に、電話をかけたい相手のTEL・住所・自分の名前

　　　　　　などを記入して係員に渡す。

　　　　　3、待機していると、「Japan！」と言って呼ばれる。

　　　　　4、何番BOXに入りなさいと言う指示で、言われたNO.のBOXへ入

　　　　　　る。

　　　　　5、BOXに入ったら、受話器を取り上げる。

　　　　　6、まず、英語で話せますか？と外人が問いかけてくるので、英語

　　　　　　が少々分かっても、「Tokyo,Please！」と応えること。

　　　　　7、通じなくても、何度もこれを繰り返すこと。

　　　　　8、そうすると、日本人交換手に取り次いでくれるのだ。

　　　　　9、日本の交換手が出ると、コレクト・コールの確認をして相手に

　　　　　　つないでくれるのを待つ。

　　　　　10、相手につながると、まるですぐ近くに居るように聞こえてく

　　　　　　るので嬉しくなってくる。

　　　　　11、余計な時間を費やすとお金がかかるので、あらかじめ話した

　　　　　　いことをメモしておくことが大切である。

　　　　　12、話が終わったら、受話器を置いて、係りの人に電話が終わっ

　　　　　　たことを告げる。

　　　　　13、END